数々の新機能、ワークフローの強化、 数百にわたる改善を加えた「disguise r16」をリリース

「disguise r16」をリリース

― 新しくリリースされたソフトウェアは数百におよぶ改良点を伴い、システムパフォーマンスの改善やスムーズなワークフローを実現するほか、10ビットおよびHDRパイプライン、プロジェクターのキャリブレーション高速化、仮想現実にも対応する。―

disguiseは、受賞ソフトウェアの次期メジャーアップデートであるr16のリリースを発表した。r16は数々の新機能、プロジェクションとARプロジェクトのワークフロー改善、ユーザーエクスペリエンスの効率化といった機能の強化を提供する。

イノベーションは当社の血液です。しかしそれは時に『基本』を犠牲にすることがあります。基本とはつまり、ありふれた細かな機能改善のように見えながら、積み重ねることでユーザーエクスペリエンスの質に真の違いをもたらすものです。今回のリリースではその基本を犠牲にせず、皆様とユーザーの声に耳を傾け、システム全体にわたってワークフローと機能に数多くの改善を加えました。今回のリリースが、ユーザビリティ、生産性、信頼性、安定性を次のレベルへと高め、全面的に洗練されたとユーザーの皆様に認めていただければ幸いです」。
disguiseの創業者で最高イノベーション責任者を務めるAsh Nehruは、

ユーザーエクスペリエンスの点で向上したものには、デザインの全面的見直しで改善されたキューリストの実行と操作性が含まれ、また、外部のコントロールシステムと併用する際の柔軟性の向上や、複数オブジェクトのグループを操作する際のワークフローを合理化するマルチエディット機能などがある。さらに181か所のバグ修正121か所の機能改善が追加されて、さらなるユーザーエクスペリエンスの効率化を提供する。機能、改善点、バグ修正の全一覧はリリースノートで確認できる。リリースノートはdisguiseのダウンロードサイトから利用可能となっている。

また、改良されたr16ではより高品質なコンテンツ再生も可能になっている。最新のフラッグシップサーバーvx4およびgx 2cに対応するエンド・トゥ・エンドの10ビットカラーデブスをサポートするほか、Rec2020のようなより幅広い色域とフルHDRパイプラインにも対応して、次世代のカメラ、コンテンツ、ディスプレイでの使用を可能にする。今回のリリースにはまた、長く要望されてきた画像シーケンス再生への対応も含まれ、TIFF、TGA、DPXファイルのシーケンスを8ビットまたは10ビットで再生することができる。新しいNotchLCコーデックのサポートも追加され、パフォーマンスを犠牲にすることなく高品質なビジュアルを維持する。

プロジェクションのワークフローも高く支持されるポイントとなる。昨年OmniCalを導入して以来、disguiseの研究開発チームは現場に出てユーザーと協力しており、導入現場での開発に対応できる堅牢性、スケーラビリティ、最適化を高めてきた。プロジェクションと自動化の両方に対応するシングル キャリブレーション ワークフローにより、ショーの長期メンテナンスが容易になっている。マッピングマター内蔵も追加されており、プロジェクターをマッピングマターで設定すると、これを位置、名前、解像度、ルーメンといったプロジェクターのデータも含めて手早くdisugiseにインポートすることができる。

最後に注目すべきは、r16には拡張現実に対応する新しいワークフローも用意されたことだ。これは様々なカメラのトラッキングシステムに対応しており、トラッキングしたオブジェクトとして3Dステージに取り込み仮想カメラに添付することができる。これは今後予定されている全xR機能セットのリリースに向けた第一歩である。

disguiseのFernando Küfer CEOは、次のように述べている。「r16で提供する新機能とユーザーエクスペリエンスの向上には、大変満足しています。サポートチームと研究開発チームの仕事は、『House of Dancing Water』やアリアナ・グランデのステージといった実際のプロジェクトと同時並行で行われ、OmniCalを大幅に進歩させました。AR機能についても非常に自信があり、ユーザーコミュニティが世界中のプロジェクトでこれをどのように使うか、楽しみにしているところです」。

さらに詳しい情報、ならびにr16のダウンロードは、www.download.disguise.oneで提供されている。